「乾燥しているから腐らない?!」は誤解だった|ハーブティーの品質と保存のお話
ハーブティーや紅茶、日本茶、中国茶、コーヒーは乾燥しているので、どんな保管方法でも長持ちすると思っていませんか。
実はこれらも野菜や果物と同じで、鮮度が高いほど美味しく、含まれる栄養成分も多いのです。今回は、意外と知られていない「お茶の品質と保存方法」についてのお話です。
目次
- お茶も野菜や果物と同じ「生鮮食品」
- 栄養成分を減らす4つの要因
- 売り場でチェックしたいポイント
- 自宅での保存方法
- まとめ
1. お茶も野菜や果物と同じ「生鮮食品」
野菜は鮮度や調理方法によって栄養成分が変わりますし、果物もそのまま食べるからこそ鮮度の良いものを選びたくなります。
ハーブティーや紅茶、日本茶、中国茶、コーヒーも同じです。乾燥しているからといって品質に差がないわけではなく、品質が良いものほどビタミン・ミネラル・フィトケミカルといった栄養成分も多く含まれています。例えばカモミールティーやルイボスティーも、実は品質の差がとても大きいのです。
新鮮なイチゴに甘みと酸味があってビタミンも豊富なように、ハーブティーやお茶、コーヒーも「美味しさ」と「栄養成分」は比例関係にあります。
2. 栄養成分を減らす4つの要因
ハーブティーやお茶、コーヒーに含まれるビタミン・ミネラル・フィトケミカルは、次の4つの要因によってどんどん減少してしまいます。
酸素 酸素に触れることで栄養成分が酸化し、変質してしまいます。
光(紫外線) 直接の日光だけでなく、照明からも紫外線が出ています。光は多くの栄養成分を変化させてしまう要因です。
湿度 湿気を吸うと栄養成分が変化したり、香りが飛びやすくなります。
温度(温度変化) 高温や、温度が急激に変化する環境も栄養成分の劣化を早めます。
保存環境が良くない場合、わずか1週間程度でほとんどの栄養成分が減少してしまうこともあります。葉物野菜が店頭で1週間経つと葉先が黄色くなると、ビタミンCやビタミンB群が大きく減少してしまいます。それと同じイメージです。
3. 売り場でチェックしたいポイント
ハーブティーやお茶、コーヒーを選ぶときは、パッケージにも注目してみましょう。
透明な容器に入っているもの 光を通してしまうため、栄養成分が減少しやすくなります。
紙のティーバッグや紙箱に直接入っているもの 酸素や湿度を通しやすく、品質が保たれにくい傾向があります。
密閉度が低い缶に直接入っている 缶であっても密閉性が低い場合は、酸素や湿度の影響を受けやすくなります。
温度変化の大きい場所に置かれているもの 日中は日光が当たる場所に並べ、夜間は店内にしまうなど、温度変化が大きい環境で保管されている場合も避けたいものです。
4. 自宅での保存方法
自宅でも、酸素・光・湿度・温度変化を避けることが基本です。
● 開封後は密閉できる容器に移し替える
● 直射日光が当たらない、涼しい場所で保管する
● 湿度の高い場所(コンロ周りやシンク下など)は避ける
● できるだけ早めに使い切る
- コーヒーは温度変化に弱いので、1回で飲み切る量を冷凍庫で保管する。真空包装されたコーヒーは湿気を吸いやすく、劣化が早いので、開封後、すぐに飲み切る
少しの工夫で、ハーブティーやお茶、コーヒーの香りや風味、栄養成分をより長く楽しむことができます。
まとめ
ハーブティーや紅茶、日本茶、中国茶、コーヒーは、乾燥しているからといって「腐らない=品質が変わらない」わけではありません。野菜や果物と同じように、品質が高く新鮮なものほど、香りも味わいも栄養成分も豊かです。
まずは品質の高いお茶を選んで、本来の味や香りを知ることから始めてみましょう。その基準を知っておくと、いつものティータイムがもっと豊かになります。